アトピー性皮膚炎と聞けば、治りにくいというイメージを抱く人も多いと思います。
しかし実際は、小児の場合、2〜3歳までに7〜8割は完治します。
アトピー性皮膚炎の発症因子としては、食物抗原「卵、牛乳、大豆、そば、など」、吸入抗原「ダニ、カビ、ほこり、花粉など」、環境因子「ダニが発生しやすい住宅環境、食生活の変化など」、心理的要因「ストレスなど」等が挙げられます。
検査や食物を摂取することでわかった抗原を、食生活から除去する方法。
早期におこなうことによってアレルギーマーチ(アトピー性皮膚炎から気管支喘息、アレルギー性鼻炎への移行)発症の予防にもつながるといわれています。
乳児期では、離乳食開始頃に食物関係の抗原をチェックし、陽性となった食物は以後約5〜6ヵ月は継続して取り除きます、また、母乳栄養の場合には、母乳を介して食物抗原が移行してしまうので、お母さんも同様に食事制限をおこなったほうが好ましいといえます。
中心となるのが消炎剤で、ステロイド系と非ステロイド系があります。
軽症の場合は主に非ステロイド剤を塗布しますが、中等症以上の場合にはステロイド外用剤を使用せざるをえません。
中等症以上の患者さんの場合は、外用剤と併用します。おもな内服薬として、かゆみを抑制する抗ヒスタミン剤、IgEを介するアレルギー反応を抑制する抗アレルギー剤があります。
抗アレルギー剤に関しては、抗ヒスタミン作用のある塩基性の薬を処方する場合が多いです。
その他、抗生剤、漢方薬等が有効なこともあります。
元来、人の副腎(腎臓の上にある)から分泌されているホルモンで、身体の変調、ストレスに対して体調を元に戻すよう調整する役目があります。
これを薬として使うと、疾患によっては非常に効果があります。
副作用を心配する人もいますが、適切な管理のもとで使用されれば問題はないです。
使用する場合は、必ず定期受診して、しっかりした指導を受けることが必要です。
常に清潔を保ちましょう。
外出先から帰ったら手や顔の汚れや汗・ほこりを取ります、その際も皮膚を傷つけないようにします。
入浴の際は体はもちろん、髪の毛もしっかり洗い、体に保湿剤を塗ることも忘れないようにして下さい。 しっとりとさせることが大切です。
ダニやホコリ、カビはアトピー性皮膚炎の原因になったり悪化させることがありますので、できるだけこまめに掃除を。
部屋の空気はときどき入れ換えましょう。
布団もできるだけ干すように心がけましょう。
衣類は肌触りのよいものを、買いたての下着は着ける前に一度洗うことをおすすめします。
なお、洗濯をする場合はよくすすいで洗剤が衣類に残らないようにすることも大事です。
イライラすると症状が悪化することがりますので、ストレスにも注意しましょう。
親御さんがアトピー性皮膚炎に神経質になりすぎることが、かえって子どもに悪影響を与えているケースもあります。
「ボリボリ掻いちゃダメ!」とか「これを食べちゃダメ!」と頭ごなしに叱ると、お子さんはイライラするかも知れません。
「どうして掻いてはいけないのか」「どうして食べてはいけないのか」を、よく説明してあげて下さい。
病気にこだわりすぎず、元気でのびのびとした子に育てることが、軽快への一番の近道です。